妻よりご挨拶
あれから二年です
夫が旅立ってから、もうすぐ二年になります。
やはり、一年目に比べて二年目は短く感じられました。
ニオイバンマツリの花は、少し早く咲いています。
部屋の中の物はなかなか片付きませんが、心の中はだいぶ片付いてきたように思います。
この4月からは新たなことに取り組んでいます。
以前から気になっていた絵本作りです。少し若い人たちに混ざって講座を受け、自分では溶け込んでいるつもりです。絵本にも興味をもっていた夫に喜んでもらえたらいいな、と頭の端っこで考えています。
このホームページはまだ続けますので、どうぞよろしくお願いいたします。
小濱 真実子(こはま まみこ)
追悼研究会が開催されました
先日、11月30日(土)に、夫、小濱洋央(こはまあきひさ)の追悼研究会が、勤務先だった理化学研究所(和光市)で10:20から17:30ごろまで、和やかな雰囲気のなか行われました。
博士論文の話から始まり、共同で研究していた「くろたま模型」にまつわる話が続きます。「くろたま模型」とは、夫のブログによると、原子核の大きさを計算する模型です。
昼食後の1時間の「偲ぶ会」では、理研の上司、大学学部時代の同級生、同僚だった方々による証言がありました。ここで日頃の習性が暴かれます。
そのあと、1991年のカリフォルニア滞在時の共同研究が振り返られ、くろたまががん治療など社会に貢献している話、これからも研究は引き継がれていくという話が聞けました。
博士論文の指導教官など、研究の初期から直接接してくださった方々にもお話ししていただけ、ありがたく思いました。
これまで研究会などに介助のために同席していた時は、自分の読みたい本を読んだり、居眠りしたりしていたわたしが、今回ばかりはしっかり聴いていました。理解していたかどうかは別として。
最後に、わたしも僭越ながら簡単な挨拶をさせていただきました。
当日は、夫とゆかりのあった方々が全国各地から来られ、40名を超える参加者となりました。研究が人の繋がりの中で育まれてきたことを、改めて痛感しました。もと介助パートさんが4名も参加され、うれしかったです。
この会に関わってくださった皆さま、この拙文を読んでくださった方々、ありがとうございます。
小濱 真実子(こはま まみこ)
出席できなかった方から
お花をいただきました
一年経ちました
夫、小濱洋央(こはま あきひさ)が亡くなってから一年が経ちました。わたしにとっては急激な変化で、心細く慣れない生活となり、例年になく長く感じたものです。
そんなわたしを支えてくれたことが4つあります。
まず、人づきあいは得意でないのですが、夫と関わりのあった方々とできるだけ交流させていただきました。つくづく夫は温かい人に囲まれていたと感じています。
次に、毎日絵を描く時間をもちました。鉛筆で描く素描の日が多いのですが、描いている時は意識がそこに集中して、心が楽になるのです。
それから、今まで時間が取れなくて読めなかった本を読みました。読むのは遅いので、たくさんではないのですが、小説から随筆、絵本まで自分なりにいろいろと読んだものです。原田マハさんの『たゆたえども沈まず』を読んでゴッホの弟テオに自分を重ねたことが、特に心に残っています。
あと、お笑いに触れるようにしました。もともと好きな方でしたが、これまでよりもっと積極的に見聞きするように心がけました。テレビやラジオに加えて生の公演や寄席に出かけて大笑いすると、気持ちが晴れ渡るのです。
これからも、わたしの“ささやき” では、洋央のブログ『Sasayaki
diary』『ささやき』などのこぼれ話や思い出話をあれこれ綴っていくつもりです。ここに文章やイラスト、写真を載せることも、わたしを支えてくれていたのかもしれません。
とりあえず、このホームページはまだ続けますので、今後ともよろしくお願いいたします。
小濱 真実子(こはま まみこ)
2024年7月20日、夫の勤務中の介助をパートタイマーでしてくださっていた方々から、お花をいただきました。生花と見紛うような手作りの造花です。
この場をお借りして、お礼を申し上げます。
妻よりご挨拶
夫の小濱 洋央(こはま あきひさ)は、5月の日曜日の朝食までは元気でした。
そのあと体調が急変して病院に運ばれ、蘇生後脳症でその日のうちに旅立ってしまいました。突然のことでした。
洋央は15歳のとき部活動中の事故で頸髄損傷を負い、胸から下が不自由となります。
電動車いすで生活し、手に装具を付けて理論物理学の研究を仕事にしておりました。
このホームページはもともと、勤務先の理化学研究所(理研)の仁科加速器科学研究センターのサイト内で夫が作っていたものです。
死去後どうしたいか理研の方から尋ねられ、考えのなかったわたしは消去されると思っていると答えました。しばらくしてホームページは見られなくなります。
その一方、介助パートの方々の中でコンピュータに詳しい方と連絡が取れ、夫のホームページの公開に協力してくださると言われました。
確かにこのままにしたらもったいないという気持ちになり、技術的なことを中心に助けていただけるのならと、再公開に舵を切ることにした次第です。
わたしの“ささやき”
では、洋央のブログ『Sasayaki diary』『ささやき』などのこぼれ話や思い出話を綴っています。
小濱 真実子(こはま まみこ)
小濱 洋央(こはま あきひさ)
享年五十九