地下鉄に乗るために ⁄ 2025年12月18日 木曜日
〈文句屋〉の私としては、やはり一言いわせてもらわねばならない。駅員を 待っている間に身体が冷え、奥歯がかちかちと音をたて始めているのだ。
「もう少し早く上がってきてもらえると助かるんですよねえ。まあエレベー タがあれば済むことなんですけど」
地下鉄・都営三田線のK駅にも、長い階段を通らなければたどり着けない。
地下鉄の階段を、電動車いすごと6人の駅員さんに抱えてもらうため、寒いなか待たされて、改札口に向かった時の話。
見ず知らずの年配女性が、階段を使わせられることについて駅員に文句を言ってくれた。アキもわたしも心が暖められ、励まされた。
これは1998年の話で、その後この駅にエレベーターはめでたく設置されている。
昨年発表された国土交通省の調査では、全国の利用者がある程度多い(一日に2~3000人以上の)駅で段差が解消されているのは93.9%となっているが、利用者の少ない駅との格差がある。
また、電車とホームの間の段差やすき間というのは、ほぼ未解決問題だ。
電動車いすで乗車するには、スロープを駅員さんに持ってきてもらわなければならない。だから、改札口で電車のどの辺から乗るかを伝える必要がある。
まあ、そのやりとりをすれば乗れるわけだけれど、
「駅員と口をきかないで電車に乗ってみたいよ。」
と不満をもらすアキだった。
あと、ひとつ付け加えさせていただくと、都営三田線にK駅は存在しません。架空の駅名ということにしておきましょう。
